「自分が本当にやりたいこと」はなんだろう?
よく聞きますね。
私も去年の今頃はこればっかり考えていました。
「自分が本当にやりたいこと」はなんだろう?
「自然体験?」
「スポーツ?」
「教育?」
「地域貢献?」
ずっと答えは出ませんでした。
みなさんもそんな経験はありませんか?
自分がこれから長い年月かけて向き合っていく仕事。
生業にしていくライフワーク。
そこで「何を」したいか?
今の現状に満足していないからこそ起こる、「本当にやりたいこと」探し。
その堂々巡りの論争に終止符を打ったのは、私の場合は、とてもシンプルなことでした。
「本当にやりたいこと」が見つかった後はどうなるんだろう?
ふと思いました。
「本当にやりたいこと探し」にうまいこと成功したとしよう。
それを見つけたとしよう。
そしたらどうなるんだろう?
その後は、それだけをやるんだろうか?
というか、それだけをやれるんだろうか?
仕事は?家庭は?奥さんは?子供は?仲間は?お金は?将来は?
そもそも、「本当にやりたいこと」をまず決めて、そこから動き出すんだっけ?
例えば、恋愛。
本当に好きな人を決めて、そこから数多くの恋愛をするだろうか?
例えば、家庭。
本当にこうありたいという家庭を決めて、それに向けて進むんだっけ?
例えば、料理。
本当に食べたい味を決めて、それを作るんだっけ?
大抵、「本当に○○なもの」は試行錯誤の末に最後に決まるんじゃないだろうか?
逆に「やりたくないこと」はなんだろうか?
そう考えると、「本当にやりたいこと」なんて考えてる暇があったら、ともかく行動して、何か始めてみた方がいいんじゃないか?
そう思うようになりました。
さて、そうと決まれば、ともかく行動だ!
と思った時に、次に訪れたのが「何をしようか?」でした。
これは結構、選択肢があるので悩みます。
色々出来ることがあるから。
何を始めてみるか?どんな行動するか?
それを考えると、逆に「何をやりたくないか」が気になり始めました。
私の場合は、真っ先に思い浮かんだのが、
家族を犠牲にしたくない
でした。
だから、土日に自分だけで仕事をするのは嫌でした。
夜遅くなるとか、泊まり込みになるとかも嫌でした。
貴重な家族との時間が無くなるから。
そこで、思いついたのが、
「森のようちえん」
でした。
幼児と親を対象にした自然体験教室。
これなら、自分の家族も一緒にやれる。
そう思って始めました。
↓
②やらないこと
↓
③すること
こうして、「すること」が決定しました。
そうか!
「何をするか?」は「何をしたくないか?」
つまり「何をしないか?」で決めていけるんだ!
と思いました。
「やること」をとことんやって、最後に残ったのが「本当にやりたいこと」なのかもしれない
さて、「やること」が決まりました。
森のようちえんをやろうと思って、4月に始めて、8ヶ月が経ちました。
予定通り、ずっと家族と共にやり続けられているから、家族は犠牲になっていません。
それ以上に、妻は毎回楽しみにさえなっています。
子どもには新しい友だちが出来ました。
これをもし、ずっとこれからも続けていけるのだとしたら、「本当にやりたいこと」はこれだったのかもしれません。
でも意外と「森のようちえん」をしていると、色んな人から声をかけて貰えるようになりました。
・ここでも自然体験やって欲しい
・マルシェの実行委員会に入ってくれ
・森の活用を考えて
・子育て支援の協議会に参加してくれ
その中でまた、「やりたくないこと」は「やらない」と決めていきました。
そうやって厳選した「やること」が増えていきました。
そしてどんどん「やること」がたくさんになっていくので、どんどん無理が生じて、全てをやれなくなってきた時に、また取捨選択が訪れます。
何を残そうか?何を捨てようか?
それを繰り返していくうちに、最後に手元に残ったもの。それが、
「自分が本当にやりたいこと」
そうでもいいんじゃないかな?
そう考えると、意外と一個じゃないのかもな。と思い始めました。
やりたいことを一つに決めないといけない!
そう思って何も動けなかった一年前。
「やらないこと」は徹底的にやらない。
それ以外のことは徹底的にやる!
そう思って行動しまくっている今。
何も答えは出ちゃいないけど、今の方がはるかに充実感ありますよ。
「自分が本当にしたいことはなんだろう」
そう悩んでいるあなたは、まずは、
「自分が本当にしたくないことはなんだろう?」
と考えてみてください。そこから、
「やらないこと」
を決めてみてください。
どうかあなたの「やること」が見つかりますように。