「見る」スポーツの移り変わり
テレビ全盛期の昔。
毎日プロ野球中継があっていた頃。
あの頃は、スポーツといえば野球か相撲で、それらはお父さんたちのものでした。家では、野球中継を見たいお父さんと、ドラマやバラエティを見たい子どもたちとのチャンネル争いが続いていました。
それから、Jリーグが発足して、サッカーの試合がテレビで放送され始めました。
それがちょうど25年前です。
決して数は多くないけど25年間をかけて、徐々に浸透して、今では日本代表の試合は必ずテレビで放送され、多くのサッカーをしない人たちがその時だけは応援するようになりました。
それから、プロ野球中継は勢いを落とし、年々少なくなってるようですが、未だ人気は根強いです。
そして、テレビではサッカー以外にも色々なスポーツが放送されるようになりました。
ゴルフ、テニス、フィギュアスケート、バレー、ラグビーなどなど。
明らかに、スポーツ会場ではなく、家庭内でスポーツを見る機会が増えてきました。
現れたスポーツ専門チャンネル
そして、スカパーをはじめとするCSがブームし始めて、自分が好きなジャンルの番組を見まくれるといった特定の趣味を持った人にとっては、神がかり的なサービスが流行し始めました。
もちろんスポーツも例に違わず、専門チャンネルが放送され、スポーツが好きな人はともかくそれで家庭内でスポーツに触れる環境を作れるようになりました。
今では、CSを契約すれば、JリーグだってJ3まで全試合テレビで見れるし、高校サッカー選手権だって全試合テレビで見れます。
スポーツ好きにとっては本当にありがたい時代になりました。
ライブ配信全盛期へ。
そして、いよいよインターネットの時代へ。
今はもうネットで何でも見れちゃいます。
Jリーグはついに海外の手が入りました。
DAZNが放映権を買って、一手に放送を担っています。
毎節Twitterで1試合はライブ配信もされており、月額1000円〜2000円程度で全試合見放題の時代になりました。
しかもこれのいいところは回線さえ整っておけば、家のテレビでもPCでもスマホでも見れるところにあり、出先だろうと移動中だろうと見ることができるので、グッとこれまで以上に生活に入り込んだ感があります。
もう完全にスポーツ観戦は身近なものになりました。
次はいよいよアマチュアスポーツも変わる時が来た
そんな中、プロスポーツ界やメディアがここまで変化している中で、
アマチュアスポーツは変わらなくていいのか⁉︎
ということが次のステージだと思います。
言わずもがな変わらなければいけないと私は思っています。
現に高校総体はライブ配信され始め、YouTubeなどの動画サイトにも、誰かが撮影した息子やファンチームの試合が放送されています。
こうなるとアマチュアスポーツに携わる人がそのスポーツを見れる環境を整える必要があり、たぶん保護者なんかの要求もどんどん上がってくると思います。
近い将来、試合会場に行かなくても、親が、息子の試合をウェブ上でチェックできる時代に突入します。
というか、もうすでに着手しているチームもいます。
プロが撮るじゃ意味ない。誰でもできる。
今はまだ、現場のスタッフや関係者でそれができるような体制にないのはわかります。
ただ、毎回プロに頼んだり、それ専属スタッフを雇うようなやり方は賢くありません。
というかアマチュアスポーツ界ではたぶん予算的に不可能でしょう。
ツールも簡単になってきた今、保護者やマネージャーがビデオ撮影するノリでライブ配信ができる時代がきています。
これがどうにかビジネスにならないか。
現在、それを思案中です。