第10回目の今回は鳥栖市の田代公園へ
毎月1回幼児と親の野遊び体験教室として開催している「森のようちえんちぇすと」今年度も残すところあと2回となりました。第10回目の今回は、鳥栖市のお花見スポットとして有名な田代公園に行ってきました。
場所はこちら。
大人13人、子ども15人の合計28人が参加のもとイベントスタート。到着してすぐに森に入る子どもたち。今回もまたなかなかのワイルドキッズたちが集まった。
公園の中を散策。今回の獲物は天狗の葉っぱ
まずは、公園の駐車場から上り坂を上がって散策。これだけでも子どもたちにとってはいい運動。大人にとってもかな?(笑) 歩きながら思い思いに寄り道します。今回はどうやら「天狗の葉っぱ」が人気らしい。
子どもの顔よりも大きな葉っぱ。自分で取れる子、お母さんに取ってもらう子、他のお友達の分も取ってあげる子。ただ葉っぱを取るだけでもしっかりと1人1人にストーリーがあります。
子どもたちが大好きな遊具広場へ。のはずが・・・
そうして、ちょっと坂道を登りきると、そこには遊具の広場があります。道から見えない森の中の高台にひっそりとあるので、意外といつも人が少ないのが田代公園のいいところ。当然子どもたちは一斉に遊具に向かって走っていき、それぞれお好みのもので遊びます。
のはずが・・・!! 今回はちょっと状況が違います。せっかくの森のようちえんですから、森も遊びものにしちゃいましょう。遊具のそばにある崖にロープを垂らして・・・
勇猛果敢な1人目が登り始めます。そうすると他の子どもたちも次から次に崖の方にやってきて、登り始めます。
なんかこれを登った先にとてつもなく美味しい果実でもあるのでしょうか?ものすごい勢いで子どもたちが崖に向かってきます。みんな必死に土まみれになりながらも頂上を目指して一生懸命です。いつの間にか遊具そっちのけで子どもたちが崖に大集合!!
遊具で遊ばず、崖をひたすら登る子どもたち。他の人が見たら奇怪な様子かもしれませんが、これが子どもたちの本能であり、好奇心を全開させている様子じゃないかなと思います。
いつの間にかお母さん・お父さんたちも一緒に登ったりして。始めはお母さんと登った子が、いつの間にか自分一人で登れるようになっていたり、子どもも大人も滑って転んで笑ったり。子どもたちの頑張る姿は大人の我々にもいい刺激をくれます。
落ち葉だって遊びもの。子どもと落ち葉が狂喜乱舞
崖も遊びものになれば、今度は冬の森ならではの「落ち葉」だって遊びものになります。みんなで落ち葉を袋いっぱい集めて、そこにダイブ!!
ボロボロになりながら、でも大歓声をあげながら、笑いこける子どもたち。
ブルーシートで出来た落ち葉プールを周りの大人が持ち上げて、宙に舞ったり、落ち葉を投げたり、キャーキャー騒ぐ子がいたり、落ち葉に潜り込む子がいたり。これまた遊び方は無限大。そんな様子を見ている大人も何だか笑顔になります。
ちょっとだけ広い心と勇気を持って子どもたちを見守ろう
最後は、恒例のおにぎりタイム。冬でも外で食べるご飯は美味しい。 閑散として人気のない冬の森ですが、今日ばかりは子どもと大人の歓声で溢れました。
崖を登る子がいたり、落ち葉プールに突っ込む子がいたり、ひたすらターザンロープをする子がいたり、のんびりお散歩する子がいたり、お兄ちゃん達が遊ぶのを眺めている子がいたり。みんな思い思いに自分の好きな事をします。
森のようちえんちぇすとでは、特に「あれをしなさい。これをしなさい」ということは言いません。「これができないとダメ」ということもありません。好奇心の赴くままに楽しく遊ぶことが一番と考えています。
子どもたちは、子どもたち同士で互いに刺激を貰いながら、その時一番気になったことをしたがります。
我々大人は、それをちょっとだけ広い心と勇気を持って見守ってあげることが大切な事かと思います。
何も特別なことは出来ませんが、それでも参加者の皆様からは、
「森嫌いだった子どもが自分から遊ぶようになった!」
「家に帰って、ロープで山を登ったことを家族に自慢していた」
「今度はいつあるの?と何回も聞いてくる」
といった数々の本当に本当に嬉しいお言葉をいただいております。いつも活動に参加してくださって、一緒に楽しく遊んでくれる皆様本当にありがとうございます。
鳥栖市やその周辺地域は多くの自然環境に恵まれています。ぜひぜひそんな自然の中での野遊びに興味のある方は、森のようちえんちぇすとのFacebooページを覗いてみてください。