「最近の子どもは外で遊ばない」その原因は大人にある!

子育て

全国芝生サミットで学んだ話

大学生の頃「全国芝生サミット」というものに参加した時の話です。

このサミットでは、学校の校庭や公園なんかを芝生化するために、事例発表や有識者の講演などがありました。

校庭の芝生化というのは、Jリーグも推進しており、今では補助金なんかもあり、全国に少しずつですが広がってきています。

そんな「全国芝生サミット」というニッチ中のニッチなサミットに何故私が参加したかということは置いといて、その時に聞いて、今でも私の中で心に残ってる話のことについて書きたいと思います。

その時の芝生サミットで、「ニール・スミス」というオーストラリア人の方が講演しました。

その方は、鳥取で広大な芝生の公園を経営しており、鳥取方式による芝生化を推進している方でした。鳥取方式での芝生化というのは、従来の芝生植えみたいな30cm×30cmの芝生のベースみたいなやつを敷き詰めていく方法ではなく、田植えのように等間隔で芝生を植えていく方式です。その方式を取ることで、金額も安価で済む上に、少しずつ広がっていくので、芝生植えの期間に車の乗り入れとかを禁止にする必要がないという素晴らしい方法でした。

そして、さらにそんな芝生化に向けた方法論とは別に、ニール・スミス氏は外国人から見て、違和感に思った日本の遊び場問題について触れました。

どこか変だよ!日本の遊び場

日本では、その昔、子どもたちはどこで遊んでいたでしょうか?

畑や田んぼなどが作物を育てていない時、いわゆる休耕田などで遊び回ったり、その辺の草むらで遊んだり、空き地でボールを蹴ったりしていました。森の中や川、海、遊びのフィールドは多岐にわたります。

それらの遊び場は今どうなったでしょうか?

アスファルトで固められ、分譲地として売りに出されて家が建ち並んだり、大型の商業施設や広大な駐車場になったり、大人の手によりどんどん失われていきました。かろうじてそれらの場所が残っていても、希薄な地域コミュニティの関係下では、「地域の子どもは私の子ども」という古き良き日本らしい発想も乏しく、快く貸してくれる人も少なくなりました。

つまり、子どもたちの遊び場は大人の手によって、どんどん減らされてしまっているのです。

しかし、そんな子どもの遊び場を奪い続けてきた大人たちはよく、

「最近の子どもは外で遊ばない」

「最近の子どもは遊び方を知らない」

「俺らの時代は、なんちゃらなんちゃら〜」

子どもたちを非難し、自分たちの栄光の外遊び列伝を語り出します。

ニールさんから見れば、この国の大人は、自分たちで子どもたちから遊び場を奪っているのに、その責任を取ろうとしていない。そんな風に見えたのかもしれません。

子どもが外で遊ばない原因

私はこの話を聞いた時に非常に納得しました。

確かに、最近の子どもは昔ほど外で遊ばない。

それは、ゲームやネットなど昔よりもはるかに「面白い物」が増えたことも原因の1つだと思います。ただしそればかりが全てでは決してありません。

それらがいかに遊びとして優れていても、原因はもっともっといろいろあります。

例えば、学校の教育にも問題はあります。増加する授業時数により、先生たちが自由に使える時間は限りなく減りました。

昔のように、「今日は天気がいいから外で遊ぼうか!」とかいきなり先生が言い出すなんてこともかなり減ったんじゃないかな?

また、集団宿泊訓練(野外宿泊体験など呼び名は様々)になぞらえるような、宿泊体験行事も1週間ぐらい外でキャンプしていたのが、今では2泊3日となり、1泊となり、テント宿泊でなく、建物の中で宿泊しており、最近では、授業時数確保のために、その他の行事と抱き合わせで実施するところも多く、中身のプログラムで研修をしたり、座学なんてのも増えてきました。

教育の現場で圧倒的に教えなくなってきたものを、子どもたちが日常生活で発揮できるわけがありません。

地域にも原因はあります。先ほど書いたように、地域ぐるみで子どもを見る組織づくりもなくなり、コミュニティも希薄。昔はよくあった子供会や青少年育成会などの地域団体も年々減少傾向にあります。そもそもの子どもの減少など社会の変化により、加入者(担い手)がいなくなったこともありますが、それらの組織の作り方も昔ながらのやり方に固執して若者や新しい流れに柔軟に対応してこなかったことも事実です。

地域の公園で、野球やサッカーなどのボール遊びは禁止で、ゲートボールはOKなんて場所もあるそうです。夏休みのプール監視は昔はPTAなど大人が有志でやっていたのに、今では大学生のバイトにお金を払ってしてもらっていたり、そもそも担い手がいないから中止になったりしているそうです。

そんな風に、10年前、20年前は当たり前にあった子どもが外で遊ぶための環境は、今ではかなりなくなってしまいました。それらをなくしたのは我々大人であり、今それらに代わる何かを作れないのも我々大人です。

遊び場をつくる!遊び場から地域を社会を変える!

だから私は遊び場を作ろうと思います。

九州のこの小さな片田舎でまずは遊び場を作る活動を始めています。私たち大人が子どもたちから奪ってきた「遊べる地域社会」を再び作るために。

というより「新しく作るために」です。地域環境、社会環境が変化した現代社会では、昔と同じような形は難しくなったことを実感します。だから、現代版の新しい形を作る必要があります。そのためにはともかく実験して、失敗して、やり直して、を繰り返す必要があります。私の森のようちえん活動はその第一歩です。

このチャレンジは今後もこのブログで発信していきます。

子どもから遊び場を奪った責任を1人の大人として果たそうと思います。

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