第12回目のピア・メンタリング【最終回】
太宰府市にあるCoRiccoではじまった「ピア・メンタリング」
12週連続で行うというこのピア・メンタリングですが、ついに第12回目の最終回を迎えました。
あっという間な気がするこの期間でしたが、この記事を初めてご覧になった方は 「ピア・メンタリングってなんだ?」と思っていることでしょう。
超ザックリと説明すると、6〜8人が1週間に1度集まり、3時間程度お喋りをするというものです。
ある時は自分が他のメンバーに弱みや悩み事を相談する立場に、またある時は他のメンバーの相談に乗る立場になることで、一流のメンターが自分についていなくても、自ずとそれ以上の効果が期待できるというもの。
詳しくはこちらの記事に書いてありましたので、ご覧ください。
「ピア・メンタリング」なら、一流のメンターとやり取りをする以上の効果が期待できる
また、これまでに私が参加出来た回のレポートを記事にしていますので、ぜひ過去記事はこちらからご覧ください。
12週連続!!「ピア・メンタリング」スタート!! 【ピア・メンタリング第1回】
人生100年時代をどう生きる?【ピア・メンタリング第3回】
あなたは仕事で戦っている?【ピア・メンタリング第4回】
本当に大切なことにために時間を使え【ピア・メンタリング第5回】
ブランドポジションの確立【ピア・メンタリング第9回】
課題発明のススメと「バレ」社会【ピア・メンタリング第11回】
「 0」or「100」ではない!大切なのは1~99
最終回の今回は、部屋の照明を消して、キャンドルの火を囲んで話をしました。
必要以上の明るさを消すことで、雑念が消え、話にみんなが集中していたように感じました。
普段よりも話が盛り上がるので、これは効果大かもしれません。
その中で話題がグレイゾーンの話へ。
世の中の多くの人が「0」か「100」であったり「白」か「黒」と両極端に決めたがります。
でも、世の中の大抵のものは間の「1~99」つまりグレイゾーンです。
それをどこまで許容できるかということが非常に大切であり、それが出来るとストレスも少なくて済むし、人と争わなくて済むし、物事をうまく運べる気がします。
日本の教育は何処へ?改めて感じる教育の重要性
また、現代人が「0」or「100」な思考になってしまっているのはなぜか?
なぜ、グレイを許容できないのか?
その原因を考えていく中で、話題は教育の話になっていきました。
日本人は軒並み義務教育を受けます。
ですので、多くの方が小学校や中学校を経験しています。
つまり、その中での教育がどういうものかによって、日本人がどういう風に育つかの方向性が多少なりとも決められているということです。
そんな重要な小学校・中学校期にどんな教育がなされているのか?
本当に子どもたちが現代社会を生き抜くための「生きる力」を育んでいるのだろうか?
そもそも大学卒業してすぐに先生になり、「お金を稼ぐ」「社会の動きを敏感に感じる」といったことを経験していない学校の先生たちにそんなことが教えられるのだろうか?
ただただ偏差値の高い大学に受かるため、そしてその後いい会社にはいるための教育を未だに続けていないだろうか?(今の時代それが100%正解とは限らないことを若者は知っている)
そんな風に働き方や生き方などが多様化していることを学校でも認めているだろうか?つまりは、こどもたちに多様性を持たせているだろうか?
旧時代を生きてきた大人の勝手な価値観で「0」か「100」を押し付けていないだろか?
色んな話をしながら、現代の公教育への危惧がいっそう募り、教育にも多様性が必要だからもっともっと学校以外に学べる場が増えてもいい!という想いがまた強くなりました。
オルタネイティブスクールの話や地域大学の構想なども今後しっかり進めて行ければと思います。
最後のチェックアウト。ピア・メンタリングの効果はいかに?
ピア・メンタリングでは、毎回時間がきたら、みんな一人ずつ「チェックアウト」をします。
今日の感想や明日からの意気込みなどを自由に簡単に話します。
そして、今回は12回に及んだピア・メンタリングの最後のチェックアウトです。ここでは、参加者の皆さんから出た感想などを簡単に紹介します。
- 参加者は独立精神やアウトローな方が多かった印象だったので、非常に刺激があり楽しかった。
- 似た者同士ではあるが、ナリワイにしている畑が違うので、新鮮だった。
- みんな日々試行錯誤してチャレンジを繰り返している話を毎回聞けるので、自分自身も頑張るための動機付けになった
- 普通この手のものは「目的意識」や「達成目標」があることが多いが、この場はいい意味で「何も生産性が求められない」ので、話がしやすかった。
- 「ホワイトスペース」がキーワードになっていたので、意識的に「何もしない時間」をつくることができた。
などなど。これらはほんの一部ですが、参加者の皆さんからは非常に好感触でした。
ピア・メンタリングは、「これに参加することで○○ができます」とか「○○がもらえます」といったいわゆるリターンを約束するものではありません。
参加者から聞いた話や自分の話、すべてのこの経験を生かすも殺すも自分次第です。
今回の参加者の皆さんは自分自身で日々研鑽している人たちだからこそ、そのことを皆さん自覚していたのかな?と思います。
だからこそ、テーマのない会話・共通のミッションがない集まり、でも十分機能するし、むしろそれが良い思考や新しい発想を生むキッカケになるんだと思います。
個人的には、私もピア・メンタリングから色んな刺激を貰い、ついにこの期間中に会社を辞め、独立することを決意しました。
私自身が今後、自分の事業を確立させ、日々を楽しみながら、思い描くビジョンを歩んでいくことができれば、このピア・メンタリングが素晴らしいものだったと言えると思うので、こりゃあ頑張らないといかんなと身も引き締まりました。
これでコリッコでのピア・メンタリングは終了しますが、「またこの1期生メンバーで同窓会しましょー!」なんて話も最後はしていました。
また皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。
ピア・メンタリングについて興味のある方は、ぜひお声掛ください!数少ない経験者として、色々とお話出来ると思います。